安積疏水土地改良区

ごあいさつ

位置と気候

安積疏水土地改良区のある郡山市は福島県の中央に位置し、東京から北へ約250㎞、新幹線では1時間20分ほどのところにあり、気候は年間降水量約1,200㎜、年平均気温12℃で最高気温は35℃、最低気温は-10℃と寒暖の差が大きい地域です。本区の受益地の地形は東に阿武隈川、西の奧羽山脈に挟まれ、北に安達太良山、南に那須甲子連山を望む南北32㎞、東西27㎞に広がる盆地になっております。

理事長あいさつ

ご挨拶 理事長 本田 陸夫(ほんだ むつお)

疏水事業は、明治15年国直轄の事業として造成され、明治19年(1886年)に国から県へ、県から明治21年(1888年)に関係人民へ引き渡され、安積郡郡山町外13ケ村岩瀬郡仁井田村猪苗代湖疏水普通水利組合を組織し、その後安積疏水普通水利組合と名称を変更し昭和24年(1949年)の土地改良法制定に伴い、昭和27年(1952年)安積疏水土地改良区と組織変更し今日に至っております。通水130周年余りの間、関係者による血の滲む労苦、莫大な費用を費やし疏水の維持発展を図って参りました。初代理事長渡辺信任氏、続いて遠藤竹右衛門氏、鈴木広澄氏、山田善之助氏、橋本丑恵氏、遠藤直人氏、岡部次男氏、そして8代目理事長として私がその任にあたっております。昭和40年代までは食料増産のもとに、米生産拡大にありましたが今日の農政は、米の自由化、国際化の渦中にあります。都市化の進展による水質汚濁や農地転用が進み、農業者の兼業化、後継者不足、米価の低迷、特に平成23年3月11日に発生した東日本大震災による原発の爆発による放射能汚染と言われのない風評被害によって、困難極まる状況下にあり、先人が残してくれた尊いすばらしい遺産安積疏水の環境が大きく変わりました。 さて、明治・大正・昭和・平成へと激動の永き世代を潤し続けた安積疏水は、農業用水として開削されましたが、いち早く多目的利用が図られ、発電用水、水道用水、工業用水として多くの恩恵と利益をもたらし、「母なる水」として地域発展の礎となって参りました。現在、郡山市、須賀川市、本宮市、猪苗代町、大玉村3市1町1村9,571haの水田を潤し続けております。「疏水の礎は水」開削時の猪苗代湖疏水事業、昭和の新安積開拓建設事業並びに安積疏水農業水利事業そして平成の新安積農業水利事業と、これらの国営土地改良事業により水路の造改修を行い、組合員の負担軽減に努め、平成16年からは、小水力発電を稼働し土地改良施設の電気料を賄い経費削減に役立っております。猪苗代湖の水なくして、県中地区は成り立ちません。農業の将来に明るい希望を持ち、脚光を浴びる産業として、また多くの産業に元気を与える水資源の確保には、これからも努力を惜しみません。これまでに築き上げた土地改良施設と疏水の偉業を大切に守り農業環境打開のため、国・県・関係市町村との連携を密にし、協力と指導を仰ぎ万全を期して参る所存でございます。21世紀を迎え、環境との調和や都市と農村との共生にも取り組み、時代思想がいかに変わろうとも、疏水の流れ、役割は不変であります。このことを肝に銘じ、これからも多くの方々の英知をお願いし、安積疏水の充実と発展を目ざし、努力して参りますので、皆様の暖かい変わらぬご指導、ご協力をお願いいたします。